感情的な部下に仕事をまかせる「コーチング的」コミュニケーション方法
自分ひとりじゃ仕事を回せない!
一緒に働く人に仕事をまかせたい。
こう思う方は多いはずです。
そのときおまかせしようとした人に…
「私にはできません! 」
「なんで私なんですか!? 」
「私、自信がありません! !」
と言われたことはありませんか?
「なんで怒ってるの?」と、悩んだことはありませんか?
そういう方に向けたアクションヒントを書いていきます。
感情的になってしまう理由は普段から仕事のストレスを溜め込んでいるから
感情的になってしまう人は普段から自分の意見や想いを溜め込んでしまう傾向にあります。その溜め込んだ不満がドーンッ!!と溢れ出てしまうというパターンが多いです。
また、仕事をまかせようと思った相手は、本人がすでにタスクいっぱいで大変だと感じており、そこにまた新しい仕事を頼まれたこと。
こういったすれ違いが引き金になるケースもよくあります。
こういうときは、すこし腰をすえた対話が必要になるのでそのコミュニケーションをとるポイントについて書いていきます。
感情的な部下と効果的なコミュニケーションをとるコツ
①相手の発言の意図や背景を考える。
相手の発言の裏に何があるのかを考えてみましょう。
たとえば、仕事をまかせる側としては
「これはできるだろうから、お願いしよう。」
という信頼をしていて、まかせても安心と思っています。
しかし、仕事をまかされる側は
「プレッシャーだなあ。」
「荷が重いよ。」
「ただでさえ今もう忙しいのに…」
「これ自分じゃなくていいんじゃないかな」
「なんでいつも私に頼むんだよ」
など、あまり前向きに捉えていないことがあります。
仕事をまかされる側が、前向きに捉えられない理由としては以下のようなものがあります。
•自信がない。
•コンプレックスをもっている。
•すでに仕事に対しての不満をもっている。
などです。
つまり、仕事をまかせる側と仕事をまかされる側の認識の違いが大きく関係してくるんです。
ですので、仕事をまかせる側としても
•本人のキャパを超えているのではないか?
•自分の把握していない仕事も実は持っているのではないか?
というような普段の相手の仕事量や普段の動きにも気を配っておくことが望ましいです。
相手の発言の意図や背景を考えると、自然と言葉づかいも変わってきますよ。
②自分と相手の関係性に着目し、コミュニケーションをとるよう心がける。
さきほども書きましたが、こういったすれ違いが起こる背景には、仕事をまかせる側とまかされる側の認識の違いがあります。
それを踏まえて、関係性を改善する方法を書いていきます。
仕事をまかせたい相手の能力に見合っているか、まず見極めてみましょう。
先ほども書きましたが、仕事をまかせる側は
「これはおまかせしよう」と思える能力やスキル、そして余裕があると思っていたとしても、仕事をまかされる側の立場では、プレッシャーを強く感じてしまうことはよくあることです。
ですので、相手の状況を理解しようとするコミュニケーションが必要になります。
もちろん、トップダウンでまかせてしまうという方法もあります。ですが、それでは結局のところ仕事をまかされる側のモチベーションが低いので、成果としてもあまり期待できません。
だとするならば、どんな時間があれば仕事をまかされる側が自分のことを理解したと思ってもらえ前向きに仕事をすることができるでしょうか?
現状の報告や普段の業務で思ってることを吐き出せる時間があればいいのでしょうか?
日々の業務の中でも言葉で吐き出すことも大事になります。
そのほかにも言葉のなかに含まれる想いや背景を汲んであげましょう。
感情的な人は解決を望んでいるということよりも、「話を聞いてもらいたい」という欲望が強いようです。
ですので、あなたがコミュニケーションをとるときは、解決策を提示するより、想いを受け取ることに専念した方がうまくいきやすいです。
ただし、共感をしても感情移入はしないようにしてください。
感情移入してしまうと、あなたが仕事をおまかせしづらくなってしまいます。ですので、ニュートラルな立ち位置でまずは話を聞き、受け止めるまでにとどめておきましょう。
話を聞いてくれたこと。
そして、あなたが感じたことや気持ちなどを正直に伝えることで相手も心を開いてくれる場合が多いです。
まとめ
感情的になってしまう方に対しての最善の行動は、相手の話を聞くことです。
今日書いてきたコミュニケーションを行なっていけば、日々のメンバーの方のガス抜きをすることもできます。
大企業においても、1on1という上司と部下のコミュニケーションをとる機会を作っています。
仕事をメンバーの方におまかせしたいフェーズにいる方は急に頼むのではなく、頼む前に一度仕事をまかせようと思っている相手の状態を確認してみてください。
それだけで、相手の受け取り方は変わってきますよ。
たいが