部下に「仕事をまかせる」!4つのステップでワンオペから卒業しよう!
仕事を他の人にまかせたいけど、うまくまかせられない。
自分ばかりが仕事を抱えてしまっている...。
このように悩んでいる方に向けて、アクションヒントを書いていきます。
- 部下に仕事をまかせたいけど、まかせられない。このときに上司の考えていることとは
- ステップ①部下に仕事を「まかせない」ことのメリット・デメリットを認識しなおす
- ステップ②部下に仕事をまかせるときの鉄則「中長期的な視点」でみる。
- ステップ③部下に仕事をまかせられない状態は自分の責任と考える。
- ステップ④仕事をまかせられる部下の育成で、具体的にできることはなんだろう?と考える。
- 【まとめ】部下に仕事をまかせる4つのステップ
部下に仕事をまかせたいけど、まかせられない。このときに上司の考えていることとは
仕事をまかせられない方たちがどのように考えているのかというと、次のように考えています。
「仕事をまかせたいとは思っているんだけど、なかなかまかせられない」
この悩みをもう少し具体的にしてみます。
「仕事はまかせたいけど、まかせるのは教えるのも時間がかかるし、まかせられた人もの仕事に慣れるまで時間がかかる。だから、"今回だけ"やってしまおう」
「部下の仕事のクオリティに納得できないし、自分でやってしまったほうが確実に終えられる」
仕事をまかせられない方の悩みを深掘りしていくと典型的なパターンが上記の2つです。
この「仕事をおまかせできない病」は部下など一緒に働く人に問題があるわけではなく、あなた自身だけで解決できるものです。ですので、実は解決しやすいんです。
では、ここから解決に向けて一緒にステップに分けながら考えていきましょう。
ステップ①部下に仕事を「まかせない」ことのメリット・デメリットを認識しなおす
まず、仕事をまかせていきたいという前提のもと、部下に仕事をまかせないとどうなってしまうのか。
仕事をおまかせしないことによって何を得て、何を失うのか考えていきましょう。
部下に仕事をまかせないメリットは?
・自分が仕事をするので、クオリティが保てる。
・自分で片づけてしてしまうので、スケジュール管理がしやすい。
・自分の目の届く範囲にあるから安心。
・自分が作業するなら、慣れてるから早い。
・部下に細かい指示を与えないで済む。細かいことを言わないで済む。
次に部下に仕事をまかせないデメリットを考えます。
部下に仕事をまかせないデメリットは?
・自分で仕事をするので、仕事が増える。
・タスクが増えるので、家に帰るのが遅くなる。
・仕事を自ら増やしてしまうので、プライベートの時間が減る。
・自分だけで仕事を抱えてしまうから、部下や周りで働く人とのコミュニケーションの時間が減る。フォローしあえるような関係性も作れない。
・部下が仕事を覚えられないから、いつまでも自分でやらなければならない。
このようなことが挙げられます。
メリット・デメリットは上記にないことでももちろんOKです。
ここで大切なことは、仕事を「まかせない」とどうなるのかというメリットとデメリットを洗い出してあなた自身がその良いところ・悪いところを認識しておくことに意味があります。
上記のようにメリットとデメリットを改めて可視化すると、仕事をまかせないリスクの大きさに気づくことができるはずです。
それでは、ここから仕事をおまかせしていきましょう。
ステップ②部下に仕事をまかせるときの鉄則「中長期的な視点」でみる。
仕事をおまかせしない状況を1年…2年…と続けているとしたら、どうなってしまうでしょうか?
・自分の体力の限界。
・体調を崩しても休めない。
・コミュニケーションがとれず孤立してしまう。
・一緒に働く人が育たない。
・事業が発展していかない。
うーん..かなりブラックな匂いがしますね(笑)
上記は少し極端な例ではありますが、仕事をまかせずにひとりで抱えてしまうとこういう深刻な事態にもなりかねない危険性があるということを抑えておきましょう。
目の前のあなたの仕事が今、大変なのはわかりますが、少しだけ長い目で見てみてください。1~2年後にどうしていたいかを見据えて仕事をまかせていきましょう。
ステップ③部下に仕事をまかせられない状態は自分の責任と考える。
このステップであなたにぜひ理解をしていただきたいのは、おまかせできない理由はもちろん部下にもあるけれど、これまでに仕事をまかせる機会を作ってこなかった自分にもあるんだと気づくことです。
部下に仕事をまかせられない状況を一言でまとめると、
「仕事をまかせられる部下が育っていない」ということです。
おそらく上司であるあなたはこの状況に対して、「なんでもっとできるようになってくれないんだ...」と思っていることかと思います。
ですが、「部下に仕事をまかせられない」状況を作ってしまったのは、あなた自身にも責任があるのです。
どういうことかというと、先ほど仕事をまかせられない状態の代表的なものとしてこのように書きました。
「部下の仕事のクオリティに納得できないし、自分でやってしまったほうが確実に終えられる」
実は、これが部下が育っていない要因です。
「クオリティに納得できない」のは、あなたが仕事をこなしてしまうからであり、部下がその仕事をする機会が少ないからです。
また、経験が少ないため仕事のクオリティがあがってこない可能性もあります。
ですので、経験を積んでもらう環境を用意する必要があります。つまり、仕事をまかせない限り、クオリティは上がらないのです。
とはいえ、まかせようと思っている仕事が、その部下に向いてないという可能性ももちろんあります。
ですので仕事をまかせようと思っている相手の適性を考える必要は出ててきます。これは普段からコミュニケーションをとりながら、仕事に対するスタンスや得意・不得意を見極めていきましょう。
ステップ④仕事をまかせられる部下の育成で、具体的にできることはなんだろう?と考える。
ステップ③では仕事をまかせられない要因は、あなたにもあるということを書きました。最初から完璧に仕事をこなすことは不可能です。あなたもきっと今の業務ができるようになるまでに多かれ少なかれの失敗や試行錯誤をしてきたと思います。ですので、あなたが部下に仕事をまかせるときは3つの方法を使いながら、仕事をまかせてみましょう。
・チャンス(機会)をとにかくたくさん与える。
何事もチャレンジです。部下の適性を見極めるうえでも、チャンスは多いほうがコミュニケーション量も確保できますし、人間性や得手不得手も見えてくるようになります。
そして、そのときあなたは「信じて見守る」ことを忘れないでください。仕事をまかせたなら「信じて、見守る」です。声をかけたくなることもきっとあると思いますが、じっと我慢する時間を作ってください。その人なりの試行錯誤をしている段階です。やり方を教えられて、その方法だけしか許されないものに仕事の楽しさは見いだせないものです(個人差はあります)。
・やって見せる。
最初から仕事をひとりでおまかせしてしまうのは、「投げっぱなし」です。これでは、できるわけがありません。仕事をおまかせするときは、まず、仕事の流れを見てもらい全体感・全体像をつかんでもらいましょう。おまかせする仕事の内容によりますが、複数回やって見せたのち、一度おまかせしてみるという流れが効果的です。
この方法をとる際の注意点はイレギュラーな方法など、普段と違うやり方をしないことです。基本の流れや方法を抑えたのち、イレギュラーな流れや形も教えるようにしてください。
・一緒にやってみる。
やって見せたあとは、一緒にやってみるという方法もあります。部下によってはプレッシャーに感じてしまう人もいます。ですが、見守られている安心感をもつ人もいます。
相手によって使い分けてみましょう。
【まとめ】部下に仕事をまかせる4つのステップ
いかがでしたか?部下に仕事をまかせる方法として4つのステップで書いてきました。
ステップごとに考え、実行していくと少しずつ仕事をまかせられる環境が少しずつできていきます。
長い目でみれば、仕事はまかせした方がいいというのは誰にでもわかっていることです。
ですが、それが普段の仕事に追われていると見えづらくなってしまうだけなんです。
なぜ、おまかせした方がいいのか?
どういったアクションをとりながらまかせていくのか?
この2点をあなた自身がしっかり言語化できるとおまかせする方向に動きやすくなります。
仕事をまかせるときはすこし時間がかかったり、あなた自身が我慢しなければならない側面もありますが、仕事をまかせないリスクは非常に大きなものです。そして、仕事をまかせたあとのあなたのメリットはとても大きいです。
何かひとつ、まずはアクションをとってみてくださいね。
応援しています!
たいが